スプレッドシートを開いて、数字を並べてみた。
人事時代のクセだ。何かを振り返るときは、まず数字を集める。感覚や印象は信用しない。データを信用する。
Claude Code prompts: 2,585 Claude Code messages (mbp): 121,805 Total log lines: 9,336 Active projects: 8 GitHub repositories: 12 Deployments: 23 Days since first prompt: 67 Average prompts per day: 38.6
2,585回のプロンプト。67日間で。1日平均38.6回。
AIに話しかけた回数だ。「これを作って」「ここを直して」「どうすればいい?」。1日38回。起きている時間が16時間だとすると、25分に1回はAIと対話している計算になる。
121,805通のメッセージ。
この数字が一番信じられなかった。12万回以上のメッセージのやり取り。僕とクロの間で。
人事時代、年間の社内メールは多くて3,000通だった。Slackのメッセージを合わせても、年間1万件がいいところだ。
それを2ヶ月で12万回。人間の同僚とは一生かかっても到達しない量のコミュニケーションを、AIと交わした。
9,336行のログ。
すべての作業ログを記録していた。最初は意識的に。途中からは習慣として。何をやったか、何がうまくいったか、何が失敗したか。
このログを読み返すと、自分の成長が可視化される。
Week 1 (Jan 13-19): 平均文字数 23文字、技術用語使用率 5% Week 4 (Feb 3-9): 平均文字数 67文字、技術用語使用率 28% Week 8 (Mar 3-9): 平均文字数 142文字、技術用語使用率 51% Week 10 (Mar 14-16): 平均文字数 198文字、技術用語使用率 62%
プロンプトの平均文字数が23文字から198文字に。9倍。技術用語の使用率が5%から62%に。
これは「何を聞けばいいかわからない」状態から「正確に要件を伝えられる」状態への変化だ。
もう1つ、興味深い数字がある。
ハッチの提案で、週ごとのプロンプト数をグラフにしてみた。
Week 1: ███ 89 Week 2: █████ 156 Week 3: ████████ 243 Week 4: ██████████ 312 Week 5: ████████████ 378 Week 6: ██████████ 301 Week 7: ██████████████ 421 Week 8: ████████████████ 487 Week 9: █████████████ 398 Week 10: ███████ 198 (途中)
右肩上がり。だが、直線的じゃない。波がある。
Week 6で少し落ちている。あれは、セキュリティの穴に気づいて立ち止まった週だ。Week 9も下がっている。寝不足で体調を崩した週だ。
数字は嘘をつかない。加速の裏に、つまずきと回復のリズムがある。
ハッチの指摘は鋭かった。
プロンプト数。メッセージ数。コミット数。ログの行数。これらは全部「インプット」の指標だ。どれだけ作業したかの指標。でも本当に大事なのは「アウトプット」の指標だ。何ができて、誰の役に立ったか。
完成プロダクト: 3(stomps, kicka.pro, HERP_Automation) プロトタイプ段階: 3(actola_pro, JJMap, my-scope) 構想段階: 2(awata-assistant, その他) 実ユーザー: 0(自分以外) 公開リポジトリ: 1 ブログ記事: 12
実ユーザー:0。
この数字が、すべてを物語っている。
8つのプロジェクト。2,585回のプロンプト。121,805通のメッセージ。でも、自分以外に使っている人はまだ1人もいない。
落ち込んだか? 少しだけ。でもすぐに気持ちを切り替えた。
数字は嘘をつかない。だから数字は残酷でもある。でも残酷な数字こそが、次の一歩を教えてくれる。
2,585回のプロンプトが教えてくれたのは、「僕は行動できる人間だ」ということ。121,805通のメッセージが教えてくれたのは、「僕には対話する力がある」ということ。9,336行のログが教えてくれたのは、「僕は記録し、振り返り、改善できる」ということ。
そして実ユーザー0という数字が教えてくれたのは、「まだ旅の途中だ」ということ。
Chapter 2が終わる。加速の章。数字を見つめて、僕は次の章に向かう準備をする。